糖尿病と治療方法の種類

糖尿病改善のための治療方法

糖尿病の初期段階では、血糖をコントロールする方法を身に付けるために、十分な食事療法を行います。また、ダイエットなどにもつながる運動療法を食事療法に組み合わせることで、血糖値を安定化させることが可能です[1]。 合併症の予防や、糖尿病の進行を防ぐためには、食事療法がすべての基礎となります。

代謝障害が著しく、インスリン依存の状態にある場合にはインスリン治療を実施。しかし、薬物治療は重篤な症状と判断された場合に開始されるもので、それまでは食事療法と運動療法によって改善を目指します。

・糖尿病の治療法の種類

糖尿病の治療法は大きく分けて食事療法・運動療法薬物療法の3種類です。 3種類の治療法のうち、すべての基礎となるものが食事療法。適正な食事習慣が身につけば、医師や管理栄養士の指導がなくても自分自身で血糖値を安定的にコントロールすることができます。

運動療法は食事療法と組み合わせることでさらに血糖値や血圧の安定化が見込める治療方法です。特に肥満(メタボリックシンドローム)や高脂血症などの生活習慣病の気配がみられる場合については、運動療法が体調や体重を健康的に維持する方法となります。

薬物治療は食事・運動の双方を行っても効果がみられない場合に行われる方法で、症状が重篤であると認められる場合に行われる治療です。インスリン注射の他、血糖降下薬なども必要に応じて処方されます。

治療時は血糖コントロールだけでなく、血圧や体重などの数値についても定期的に検査し、管理を行うことが大切です。 高血圧や高脂血症と診断されている場合は、血清脂質などについても数値をみながら治療を継続していく必要があります。

・それぞれの治療について

食事療法

食事療法は初期段階から開始される基礎的な治療で、一日3食の食事のうち、主食・主菜・副菜・デザートなどについてカロリーや栄養素の配分を考えながらバランス良く組み立てていきます。 食事療法には「食品交換表」と呼ばれる図表を使いながら、一日の摂取カロリーの範囲内に収まるように計算しながら献立を作成。 自宅で食事ができない場合(外食など)は、エネルギー量だけでなく単品メニューにならないように注意しながら食べる必要があります。

運動療法

運動療法は、食事療法と併用して行われる治療で、肥満やメタボリックシンドロームなどの症状がみられる場合に、特に効果的な治療とされています。 ダイエットや体重の減少を兼ねられる他、筋肉量を増やしたり基礎代謝量を上げたりする効果もあるため、食事療法だけで効果がみられない場合に有効です。

薬物療法

薬物療法は食事・運動の両方を行っても効果がみられない場合に用いられる手段です。血糖降下薬の他、インスリン注射による治療が行われます。 初期段階ではまだ薬物療法に頼る必要はないとされていますが、血糖や血液の状態などをみながら必要に応じて処方されます。

・参考文献

[1]『糖尿病治療の目標と指針』糖尿病診療ガイドラインp23_p35