韓チーム「核内受容体クロストークと脂質代謝制御」
近年、摂食過多や運動不足などの生活習慣に伴い、高脂血症や高血圧症、糖尿病などの生活習慣病が増加し、深刻な社会問題になっています。核内受容体である肝臓X受容体(LXR)は脂質代謝関連遺伝子の転写を制御し、肝臓内の中性脂肪(トリグリセリド、TG)合成を促進することから、生活習慣病に深く関わっていることが知られています。また、女性ホルモンであるエストロゲン(E2)はエストロゲン受容体(ER)を介して、女性の生殖器の維持・発達のみならず、脂質代謝制御や動脈硬化抑制作用なども知られ、生体内で様々な生理作用を及ぼしています。エストロゲンが減少する閉経後の女性に高脂血症や肥満が多いことや、マウスやヒトにエストロゲンを投与すると、LXRに関係する遺伝子を含む脂質代謝関連遺伝子に影響を与えることが報告されています。このことからLXRとERには何らかの相互作用(クロストーク)があると考えられます。



















